仮面ライダーゼロワン、最終回を終えて
人工知能がテーマの仮面ライダーがとうとう最終回を終えました。
いや〜すごかった。
見応え抜群。
ここからはネタバレを含みつつ、私の思いを整理するため、つらつらと書き残します。
成長する滅
滅亡迅雷.netの滅、演じたのは砂川脩弥さん。
どんどん滅に惹かれていきました。
成長する我が子を見守る気持ち。
最初は「アークの意志のままに」と常に冷静冷酷、無表情で決断を下すヒューマギアでした。
シンギュラリティに達し、心が芽生え感情が露になりました。
ヒューマギアには心がないと、自信の感情を否定。
それでも最終回では感情が爆発、憎しみを抑えきれなくなったことを或人にぶつけました。
本当は怖かったんだ!
俺の中から湧き上がるこの…俺を邪魔をする訳のわからないものが!
だから憎かった!こんなものを教えた人間が!
絶対に乗り越えられる…!心があるってわかったんなら!
だって俺たちは仮面ライダーだろ。
迅を失った悲しみから憎しみが生まれ、アークスコーピオンに。
でも迅を失うきっかけはイズを奪ったからで、自分の身に降りかかった悪意の原因は自分自身だったと気付きました。
或人との最終決戦で剥き出しの感情をぶつけ合うのは鳥肌が立ちました。
涙で顔を歪ませながら、叫びながら戦い変身するシーン、ぜひ見て欲しい。
感情を初めて覚え、制御しきれない。ここで立ち上がったのは或人。
「2人なら悪意を乗り越えられる。」という迅の台詞にも繋がってくると思いました。
リアライジングインパクトを無抵抗で受け入れる滅。
自分の悪意を止めてもらえると或人を信じるように。
攻撃を食らったものの滅は破壊されませんでした。
或人は「もうその必要はない…だろ。」と。
悪意に打ち勝った滅は、
この世界の悪意を見張り続ける。二度とアークが蘇ることがないようにな。
最後、迅に「お父さん」と呼ばれた時の笑みは心から笑えたはず。
新衣装に身を包み、ヒューマギア特有の耳当てがなくなり迅とお揃いイヤリングを付けた滅の活躍が楽しみでなりません。
砂川さんの演技が評価されてこれからの活躍も期待したい!
或人の選択
それは滅に倒されること。
或人自身もイズを破壊された悲しみによって、生まれてしまった悪意に染まった自身の心を止めてくれるのは、同じ境遇にある滅だけ。
だからきっと向かい合った時に変身したのは悪意の象徴アークワン。
アークスコーピオンの攻撃によってアークワンのベルトが破壊され、変身を解除した時に映った或人の心情、そこにもたれ掛かるアズが消え、空が晴れたのはきっと悪意が抑えられたから。
今度は滅の悪意を抑えるために戦う。
高校生にしてこんな選択をするのは凄すぎる。
社長の器、本当に人間とヒューマギアが共に心から笑える世界をつくるため。
その怒りを…その悲しみを…お前はもうわかってたはずだ!
滅!!お前には心があるんだから!
命を張って滅に心とは何か学ばせ、同じ境遇にある自分なら滅を止められる。
だから、
お前を止められるのはただ一人、俺だ!
滅を止めた、救った或人は、アークに打ち勝つ。
本当に心が熱くなる戦いでした。
最終決戦での変身
アークワンドライバーが破壊され、再度変身したのは、はゼロツーではなく、ゼロワンリアライジングホッパー。
其雄との会話の後、ゼアが創造したゼロワンドライバーでした。
最終回は最強フォームのゼロツーだと思い込んでましたが違いました。
スーツの外見はライジングホッパーと変わらず能力が格段に上昇したフォーム。
公式サイト参照:キック力は49t→114t、走力は4.1秒(100m)→0.5秒(100m)
ライジングホッパーとリアライジングホッパーを参照しました。
変身音声は
イニシャライズ!リアライジングホッパー!
A rider kick to the sky turns to take off toward a dream.
ライジングホッパーの変身音声とかけて「夢に向かって飛ぶ」に変わっててアツい。
ちなみにライジングホッパーは「A jump to the sky turns to a rider kick.」
悪意の連鎖
劇中度々上がっていた「悪意」という言葉。
家族を奪われた悲しみや怒り、それを相手にぶつけると新たな悪意が生まれる。その悪意が新しいを生み、どんどん繋がっていくという悪意の連鎖。
今までの仮面ライダーにあったかなと思うような重いテーマだったと思います。
悪意の象徴であるアーク。
復活したアークゼロは倒されたのに、新たなアーク(アークワン)が生まれ、次は(アークツーではなく)アークスコーピオンが生まれました。
どのアークが誕生する時も側にいたのはアズ。
もうアズがラスボスに見えてきました。
本当に滅ぶべきはお前でも人間でもない
”悪意”だと、そう私は感じ取りました。
そして繋がる映画
アズ「大いなる悪意が生まれた時、アーク様は再び蘇る」
エス「この世界を破壊し、楽園を創造する。」
エデンドライバー !imagine ideal illusion. EDEN the KAMEN RIDER!
まさかの伊藤英明さん出演。
伊藤英明さんで悪役と言えば思い出されるのは「悪の教典」
この映画で演じられたサイコパスっぷりは、まぁ恐ろしかったです。
表情ひとつ変えずにショットガンを放ちますし、善良な教師を演じたところからの変化が凄かった。
「今の世界は自分にとって理想ではないな、じゃあ全部壊して自分に相応しい楽園をつくろう。」くらいの感じで展開されたらと思うとわくわくします。
imagine = 創造する、ideal = 理想的な、illusion = 幻想
ワード的にはセイバーも絡んできそうな感じがしますね。
仮面ライダー映画でどこまで魅せてくるか非常に楽しみです!
仮面ライダーエデンは、見た目ローグっぽさがありますが、ローグよりも禍々しく赤いラインが流れる血管のよう。
どこまでの強さを誇るのか、圧倒的な悪意を見せつけて欲しいです。
最強の敵はAIかー人間かー。
12月18日公開「劇場版 仮面ライダーゼロワン」
おわりに
とうとう終わってしまった令和最初の仮面ライダーゼロワン。
コロナの影響で何話か再放送っぽい回もありましたが、見事乗り越えてくれました。
本当にありがとうございます。
ゼロワン、面白かったです。
色んな好きなシーンがありました。
やっぱり仮面ライダーはこの先もずっと好きでいます。
ヒューマギアの起動音めちゃくちゃ良い。
「take off toward a dream.(夢に向かって飛べ)」
戻ってきたイズに語りかける或人のこのシーン。
うるうるしました。
俺たちの思い出も、夢も、心も。
其雄の名言、カッコ良かったのでここに残しておきたいと思います。
山本耕史さんカッコ良すぎるんだわ。
本当の強さとは、力が強いことじゃない。心が強いことだ。
今のお前ならもう、その意味がわかるはずだ。
仮面ライダーWEBさんの記事、裏話や今後の展開が少し語られており、めちゃくちゃ好き。
ぜひこちらも見てください。
ゼロワン 46話:「最終回を終えて」 | 仮面ライダーWEB【公式】|東映
よしっ、私の中のゼロワンに対しての色々な感情の整理完了!お付き合い感謝します!
来週(2020/9/6)からは仮面ライダーセイバー!!!!