目的意識の差。
ぼくは子供の習い事を担当している。
通う生徒の目的は皆上手くなりたいから。
そう思っていたのは、ぼくだけだった。
普段の教え子たちは熱心なため、どうすれば上手くなれるのか考えるし、ぼくに聞いてくる。
アドバイスを聞き入れ、すぐさま実行してくれる。それでもダメだった時は一緒に考えよう、練習しよう、という言葉を理解してくれる。
もちろん楽しむことも大事なので、上手くなるコツと同時に楽しむ事も教えるように意識する。それがぼくのスタイルである。
偶然目の当たりにしたのは、上手くなりたい訳でもなく、楽しむ訳でもなく、ただ遊びたいだけの子。
その子は周りにちょっかいをかけるため、話を聞き、集中して頑張ろうとする子を遊びに引き込む。その影響で一緒に受けている子たちはどこか集中力がない。上達スピードは遅く、かなり後に入った子供たちにどんどん抜かされている。
問題だと思ったぼくは、クラス進行の妨げになっていると親御さんに話をした。
しかし、残念ながら通じなかった。
「真面目にやってます。」「本人は上手くなりたいと言っています。」
怒りたい気持ちをグッと堪え、残念だったと表現しよう。
意識の差がここまで大きいとは思わなかった。上手くなるために何が必要か、どれだけやらなきゃいけないか。どれだけ周りに迷惑をかけているのか…。
悩みの種だったが、今ではやり方を大幅に変更した。
その子がいるクラスは遊び要素が8割にしつつ、目的意識の刷り込み、既に真剣に取り組んでる子に対しては的確なアドバイスを心がける。
まぁまだ改善は見られないのだけどね。頑張りますよ。
ここまで読んでいただきありがとうございます。習い事の感覚は人それぞれだけども、店としての意向は汲んでいただきたいですね。以上、仮面クライマーでした。
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