仮面クライマーのレスト日

クライマーが心を癒す趣味の記録。

なんだその情けない理由は!!

クリスマスの夜、閉店まで仕事でクリスマスのチキンを食べたかったなぁなんて思いながら帰宅した。翌日は仕事だったが早めに上がれる日だった。はずだった。

食べられなかったチキンを買って帰ろう。早めに帰れたらゲームも出来るな。よし。などと期待に胸を膨らまして交代時間を待つ。来店したお客さんにも同じようなことを話し、美味しくないフルーツタルトのをネタにしていた。楽しみにしていた分、時間が過ぎるのは遅くまだかまだかと首を長くして待っていた。

交代の時間がきた。が人は来ない。おかしい。シフトを見るが私はこの時間まで…間違ってはいない。交代予定の人にLINEを送るも既読はつかない。(まぁ、焦って向かってたら返信の余裕はないだろう。)15分後。人の気配を感じない。お客さんもいない。お店には私一人だった。連絡がきたのはさらに15分後。理由は出勤自体を忘れていたとのこと。まさかの事態である。

なんだその情けない理由は!!

そうエンデヴァーの如く怒りたい気持ちを抑えて状況を聞く。幸い出勤は可能だが1時間かかり私は合計1時間半の遅れをとって帰宅することになる。待っている間社長から電話があった。「シフト延長になって大丈夫?まぁでもきみで良かったよ。」などと安堵したようなことを宣っていた。いや良くはない。何にも予定がないと思われたのはしゃくだし今日はチキンを買うという予定がある。

1時間後、交代の人がきた。これほど人を待つことに苦を感じたのは初めてだった。説明を聞くのも程々にして帰りの足を急ぐ。チキンチキンチキン。頭の中はチキンでいっぱいだった。スーパーに入ると一目散に惣菜売り場に向かう。大体クリスマスの時期は大皿に大量のチキンが乗せられ見るからに美味しそうな装いをしている。コロナ禍では、きっとパック詰めになっているだろう。だが大皿もパックもなかった。少しばかり詰められた唐揚げくらいしかなかった。惣菜売り場で悲しい顔をした人がいたらきっと私だろう。

肩を落とした私は何かないかスーパーの中を見回った。するとレンジで温められるピザがあった。しかもかなり安い。もうこれしかないと思いおもむろに2つかごの中に入れた。美味しくなかったフルーツタルトのせいでがっかりした昨晩を乗り越えるため、因縁のフルーツタルトの隣で格安で売られていたチーズタルトもかごに入れた。

 帰宅して洗い物をしながらピザを食べていると、この状況が続くと間違いなく太るなと自身を省みて少し反省した。晩ご飯の後に食べたチーズタルトは格安なのにフルーツタルトより断然美味しかった。タルトばかり食べすぎだと思いつつ、美味しいフルーツタルト食べたいという欲求にかられた。